『赤』
基礎をさらっとおさらいしつつ、入試上級レベルの知識まで学べる。
例題と練習だけならそれほど難しくはないので、教科書の後に始めることも可能。
関連事項の解説が充実しているので、『青』よりも本質がつかみやすいといえる。
収録問題のパターンは『青』より絞られていて、網羅度は『青』よりもやや低い。
なお、先輩や先生の「赤はやめとけ。青で十分」という発言は、新課程版の現状を知らずになされている可能性が高いので、
「新課程版の赤チャート・青チャートをよく調べられた上でおっしゃっているのですか?」と確認した方がいいかも。

『青』
旧課程からの定評があるため学校や塾で採用されることが多いが、新課程版は問題選定と配列が雑で旧課程版より
出来が悪くなっているという意見が多い。
例題や練習に突如として難しい(or 解答の理解しがたい)問題が出てくることがあるので、
途中でどうしようもなく行き詰まる可能性がある。
網羅度は高く、多種多様な問題パターンが載っているので、解法事典的な価値はある。

注意。

『黄』
教科書の復習レベルから入試標準レベルまでカバー。
掲載問題は典型的かつ標準的なものばかりで、全問題完璧に覚える価値がある。
東大・京大・一橋を除く文系志望者に最適なレベル。
理系でも苦手な人は下手に『青』に手を出さずに『黄』を確実にこなした方がよい。

『白』
教科書レベルで解説も丁寧。
用語の定義や基本事項の解説から載っているので、まったくの初学者でも使用可能。
例題をすべてやれば教科書の章末問題レベルまでカバーできる。
EXERCISESには入試頻出パターンが多少入っているため、突然難しくなることもあるので

Q.「大数の日日演は最新の入試問題ばかりが載っている。最新の問題に限定するということは、 

そのジャンルの最良の問題を選んでいるとは言えず、学習にとって効率が悪いのではないか」

過去の大量の問題の中から選びぬかれた良問中の良問というのは、
ポイントがはっきりしていて、1つのアイデア、1つの技法を学ぶのに
効果的ではありますが、その分、いい意味での「泥臭さ」がありません。

実際に入試で出される問題は、1つの解法を学ぶために作られているわけではなくて、
色んな事柄が混ざって出されます。
たとえば、見た目は数列の問題なのに、因数分解や分数計算などの式変形の部分が
妙に大変だったり、ベクトルの問題なのに相加相乗をうまく使わないと解けなかったりします。
そういう問題を演習できるのが、「最新の入試問題」の利点なのです。

入試で出される問題は、どれもエレガントにすっきり解ける問題ばかりではありません。
むしろ、ちまちまとした計算や場合分けが必要だったり、答えの数値が汚かったり、
そういう問題の方が多いです。
ですからそういう問題を練習しておかないと、対処できないわけです。

日日の演習が最新の問題から選ばれているということの意義はそこにあるし、
本来「演習」とはそうあるべきなのです。
ですから、『1対1』や『やさ理』のように精選された「すっきり美しい問題」で"演習"するのは間違っていて、
色々な要素が混ざって出てくる、ある種「美しくない問題」で"演習"するのが効果的です。
そういう問題を解き切れる"解答体力"を身につけないと、最終的な実力は上がらないのです。

学習法テンプレ案
3.標準的な学習プラン
よくある質問 
チャートシリーズの色別特徴
学習法・上級編
Q.「頑張って数学やってきたのに、模試の偏差値が上がりません。参考書を替えた方がいいのでしょうか」
その他のよくある質問(暫定版)
難易度ランク
新課程版参考書の難易度表
参考書 

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