Q.「頑張って数学やってきたのに、模試の偏差値が上がりません。参考書を替えた方がいいのでしょうか」 「勉強してきたはずなのになぜ解けないのか」は、あなたにしか分かりません。 「この参考書をやれば、偏差値いくつ取れる」とか、そんなこと、決まっているわけはありません。 解けないのは何かあなたの内部に原因があるはずです。まずそれを追求してください。 以下のことをチェックするといいでしょう。 1.模試で解けなかった問題の模範解答をよく読んで、理解します。 その過程で、 「自分はなぜ解けなかったのか」 「何に気づけば解けたのか」 「どこに注目すれば解けたのか」 「何を知っていれば解けたのか」 ということを考えて、「つまづきのポイント」を探ってください。それを全問題についてやります。 2.その結果、自分に足りないものを考えます。 「模範解答が何をしているのかは理解できるんだけど、ここの式変形は思いつかないなあ。計算テクニックが未熟なのかなあ」 「ああ、これってあれなのか。参考書で似た問題を見たことあるけど、応用がきかなかった。類題の練習が足りないか」 「模範解答が難しくて何しているのかよく分からない。こりゃ自分で解けるはずないわ。完全な実力不足」 「自分はここで詰まってしまったけど、ああ、そう考えればいいのか。そりゃ発想の転換が必要だなあ。頭を柔らかくしなきゃ」 「なにこれ?これって公式?これって有名なのかなあ?ちょっと解法の知識が足りないか?」 みたいな感じ。 3.その反省を踏まえて、自分が何をすべきかを考えます。 「やったはずのことが思い出せていないから、これまでの参考書の問題をひと通り解きなおそう」 「解答を読めば理解できるんだけど、参考書で学んだ知識の応用のしかたのコツがつかめていない。 類題のたくさん載っている標準問題集を1冊こなそう」 「解答が難しくて理解できない。普段からちゃんと模範解答を熟読して、理解して再現できるように練習しよう。 答えがあっていればいいという態度を改めよう」 「自分の知っている範囲内のことは全部できている。解けていない問題は全然自分の力が及んでいない。 ハイレベル問題集に取り組もう」 「見たことある問題だったら解けるんだけど、見た目が新しい問題で思考が停止する。 頭を柔らかくするために、典型問題よりも最新の入試問題を練習してみよう」 といったように。 そういう「自分で自分を観察する」ことを「メタ認知」と言ったりしますが、このメタ認知の作業が重要です。 「解けない。参考書がダメなのかなあ」ではなくて、「解けない。なぜだ。自分の脳に何が足りないのだ。 何を補えば解けるようになるのだ」を探ってください。 この作業は普段の勉強中も重要ですよ。「解けなかった。また明日やりなおそう」ではなくて、 「なぜ解けなかったのか。どこに気づけば解けたのか。次から自力で解けるためには何を覚えておけばいいのか。」 というメタ認知を延々と繰り返しましょう。そうすれば進むべき道が見えてきます。 それを日ごろからやっていれば、「自分は何が分かっていて、何が分かっていないのか。自分の今の実力はどの程度で、 どのレベルの模試ならどのくらい取れるはずなのか」といったことが把握できるようになります。 そういう力を身につけましょう。 学習法テンプレ案 3.標準的な学習プラン よくある質問 チャートシリーズの色別特徴 学習法・上級編 Q.「頑張って数学やってきたのに、模試の偏差値が上がりません。参考書を替えた方がいいのでしょうか」 その他のよくある質問(暫定版) 難易度ランク 新課程版参考書の難易度表 参考書 数学の勉強の仕方 トップ