Q.○○○の参考書が終わりました。次はどの参考書をやればいいでしょう? 

Q.過去問はいつやるものなのでしょうか?直前にまとめてやれば大丈夫でしょうか? 

A.勘違いしないよう言っておきたいのですが、
  現代文における最高の参考書は何かといえば、それは自分の志望校の過去問なのです。
  現代文というのは各大学によって問題形式・出題傾向が大きく異なるので
  結局最終的にはみんな過去問に取り組んでいかねばならないのです。
  >>3-7にあるような参考書というのはみんな、
  現代文を解く上での基礎的な方法論を習得でき過去問へと橋渡ししてくれる
  その繋ぎに過ぎないということを忘れないようにしてください。
  
  >>3-7の参考書でだいたい基礎的な方法論を身につけることができたら
  ためらわず過去問に取り組んでいきましょう。
  「過去問は直前になってからまとめてやるもの」というのは誤った思い込みです。
  できるだけ多くの年度(あるいは同大学の他学部)の過去問を集め、
  できるだけ長いスパンでじっくりそれらの問題に取り組んでいきましょう。

Q.現代文を速く読むにはどうすれいいの? 

A.最初から焦って「早く読もう」とばかり思っても、内容が理解できなくて結局何度も読み直すはめになるでしょう。
  現代文を解くスピードというのは、問題演習で訓練を繰り返すうちに読解力がついてきて
  「その結果として」スピードも上がっていくものなのです。
  ですから、勉強しはじめた最初の時期からただ「早く読もう」と思っても、
  それは本末転倒で無謀なことです。

Q.慶應大学志望です。現代文が入試科目にないので、そんなに力入れてやらなくてもいいですか? 

A.慶應受験者で勘違いしてる人が結構いるようなのですが、
  論文テストは、現代文の力がまず前提として求められます。

  論文試験というのは、
  <第一条件>問題文をまず正確に読み取ること
  <第二条件>問題文を理解したうえで、そこから課題を読み取ること
  <第三条件>課題を読み取った上で、その課題に的確に答える文章をしっかりした日本語で書くこと

  と、このとおり論文はまず前提として現代文の力が要求されます。
  現代文が苦手だとか文章読むのが苦手だとかなのに論文試験を受けようとするのは、無謀そのものです。

Q.問題解く時に、解答プロセスとか考えるのめんどくさくて結局勘で解いてしまいます。 

  参考書とかも読んでるだけって感じで、全然方法論を身につける姿勢が起きません。
  やっぱ予備校にいかないと現代文は力つかないのかなぁ?

A.予備校に行っても、講師に何もかも依存してしまうような気持ちだと全然伸びません。
  予備校で勉強する際に陥りやすい落とし穴は、
  授業受けただけで勉強した気になってしまい、自分で何とかしようって努力する気が削がれがちな点です。
  現代文は、自分で徹底的に考えよう(精読)としないで勘で解いてる限り、成績は伸びません。

  もちろん予備校もしっかり活用しようという気が当人にあればいい効果があがりますし、
  時折添削を利用して自分の表現を検討するのはとても参考になることです。

  しかし、「記述問題は手に負えないから先生にまかせちゃえ」と
  依存しきっている体質ではいい成果はあがらないでしょう。
  「現代文は添削じゃないと力つかん!」とか
  「現代文は予備校じゃないと力つかん!」というふうに、
  現代文を自習できない科目と思い込んで
  自分で何とかしようとする努力を放棄してしまう人が結構いるようなのですが、
  「現代文をそういう教科と思っているようなら、それは勘違いですよ」と言っておきます。

  最終的に会場で問題を解くのは、先生ではなく「あなた自身」なのですから。

Q.現代文なんか、本をひたすら読んどけば勉強なんかいらねーよ! 

A.過去ログで紹介したHPに以下の文章がありました。
  >現代文の「常識」を身につける
  > 特に評論文は、ある程度の「常識」を前提に議論を進めています。
  >日本人論、日本語論、芸術論、科学論、東洋と西洋、仏教とキリスト教など、
  >まず一般的にどういう議論がなされているかを知らなければ現代文は読解できません。
  > しかし、これを身につけるために(下手をすると、現代文の勉強法そのものとして)
  >「本を読め」という人がいますが、「入試に出そうなものからやる」という鉄則からして
  >本を乱読しても意味がありません。それに、現代文の解き方は参考書で身につけるものです。
  >一般の本をいくら読んだところで身につくものではありません。
  > では、何をするべきかといえば「入試問題を読む」ということです。
  (中略)
  >この目的のために、つまり大学受験の評論文がどのような議論の上に出題されているのか
  >を明らかにするために書かれた本が『教養としての大学受験国語(石原千秋・ちくま新書)』 です。
  >夏休みに読むのには最適です。

※東大・早稲田などの難関大学をねらう人は
  そこに+αとして、『教養としての大学受験国語』に出てる推薦図書なんかを
  何冊か読んどいた方がいいでしょう。
  テーマ別に本を読んで背景知識をストックしておくと、
  本番の入試でも問題文を読んでピンとくる時が出てきます。

Q.現代文はセンスなきゃ解けねーんだよ! 

A.「センス」なんて曖昧な概念を用いることで
  あたかも現代文の成績が先天的な才能に左右されるかのように誤解させ
  受験生をいたずらに悩ますような言説は避けましょう。

  入試現代文の成績を最も大きく左右するのは、「問題演習の積み重ねによる経験の蓄積」です。
 
  現代文の勉強方について詳細に解説をされてるこのサイトもご参照ください。
  ttp://www.ka.shibaura-it.ac.jp/98gendaibun.htm

Q.現代文の入試問題やここにある参考書って、言葉が難しすぎてちんぷんかんぷんで泣きそうです… 

  他の易しい参考書にしようかなぁ。
A.当然みんなだって、最初は難しい言葉を理解できない時がありました。
  何回も繰り返してやって問題をこなしている間に、徐々に定着していったのです。

  現代文というのは、こうした基礎体力としての日本語力を養っていく教科です。
  いままで読めかったものを何とかして読めるようにする努力が必要になるわけですから、
  それを乗り越えるのは非常につらい作業と思われます。
  でも、つらいからといって、甘い言葉で人を釣る授業や甘い言葉の参考書に逃げても
  それはただ誤魔化してるだけで、現代文の力がついたことにはなりません。

  現代文に近道はありません。でもだからといって諦めたら、一生文章が読めないままです。
  少しずつでもこのつらい壁を登っていくことが必要なのです。

  きつくなければ力はつきません。


<前スレで推奨する人の多かった勉強方の一例>
参考書
<おもな現代文用語集についての短評>
【現代文の学習についての頻出Q&A】1
【現代文の学習についての頻出Q&A】2
【早稲田レベルを目指す人への勉強方の一案】
【現代文(特に評論)が苦手な人へ】
【質問者の皆様へ】

現代文の勉強の仕
トップ